街中の音楽:
雨天決行

羽塚真澄  |  2010

綿貫ひびによる《街中の音楽:雨天決行》|解説

二瓶治《街中の音楽》(2009)の派生系としてのパフォーマンスである。羽塚真澄が演劇活動のなかで、荻屋晴夫と出会ったことがきっかけであった。梅雨の時期に何時間も室内から外を眺めるのが楽しみであった羽塚は、水たまりができていく様子を見ることで、この作品の発案に至ったという。「雨」のモチーフ、ひいては「水」のモチーフに敏感であった羽塚は、佑儻真於の存在を当然認知しており、方法論の部分では《Fleeing from Three Leaves》を応用した。具体的には、あらかじめ水たまりができると予測される場所に鈴のついた杭を仕込んでおき、そこを舞台にして雨が降った日に《街中の音楽》をおこなうというものだった。

⚫︎水たまり(杭を打った箇所):石などを投げ入れ、鈴を鳴らす・
⚫︎水たまり(杭を打たなかった、予測できなかった箇所):踏み鳴らして、パシャパシャと音を立てる
⚫︎木々​​:演者は街路樹の枝の配置に従い、指定されたリズムで枝を叩く。これにより、樹木の自然な音が一種のパーカッションとして使用された。