2005年に
羽塚真澄が立ち上げた創作コミュニティ。
水や雨のモチーフから創作されたものを集めた機関誌『滴』を不定期に刊行しながら、活字には収められない、音楽や演劇などの創作もおこなっている。
メンバーの全貌が明かされておらず、たとえば機関誌に掲載される作品の作者は記載されない。ただ「雨天同好会の作品」として発表されるのである。中には、すでに著名な小説家や詩人、画家がその名前を伏せて発表している作品もあると噂されている。2015年には、『滴』に掲載された短編小説「不作のモジュール」が芥川賞にノミネートされ、作者不明の作品が候補作になるという異例の事態に注目が集まった(受賞には至らなかった)。
そのような匿名性を持つ雨天同好会であるが、唯一、『滴』に掲載されたものの中で、その活動が詳細に描かれたエッセイが存在する。また、その文章の中には羽塚の名前も登場する。雨天同好会の内情を探ることのできる重要な文章である。