広田依式による《バイキングメドレー》|解説
現在の評価のきっかけになった作品の一つが、1999年の《バイキングメドレー》である。これは特定の食べ物についての言及がある過去の音楽(J-POPなど)十曲をメドレー形式で繋いだもので、それぞれ違う楽器を担当する七人の演奏者がいるが、演奏に際しては特殊なルールが設けられている。①演奏者は自分が担当する曲を選ぶことができ、演奏後に各曲に対応した食べ物を食べねばならない、②特定の曲について演奏者が食べる量は、x(任意に設定できる単位値だが、基本は一食で食べるくらいの量)÷その曲を演奏した人数÷演奏した曲数である、③食事は演奏の録音を聴きながら公開で行われ、各曲は対応した食事が完全に食べ終えられるまでループ再生される、④演奏者のうち二人は前日から演奏まで一切食事してはならず、三人は演奏直前の食事を抜かねばならず(午後に行われる場合、昼食を食べてはならないなど)、残りの二人は普段のように食生活を送った状態でなければならない、⑤どの楽器の担当がどれに割り当てられるかは、演奏一週間前にくじ引きで決まる。