In the Cafe

Eric Wong|2002

廣川開人による《In the Cafe》|解説

インドの言語的多様性に感銘を受けたウォンは言語を何らかの形で残すことはできないかと考えていた(この彼の思想は自身が開設したブログで2006年に記されている)。そこで思いついたのが会話を文字に起こしたときの発音記号を音楽的なパラメータに対応させて作曲するというものであった。これによって言語的による違いを音楽的な違いとして表せないかと考えたのである。そして最初に作曲の舞台として選んだのは近所にある行きつけのカフェZIONであり、そこで「作曲」した曲には《In the cafe》という題名をつけて2002年に発表された。当時はインターネット黎明期でもあり、一部の
実験音楽ファンから評価された(しかし現在では「言語多様性を打ち出した曲なのに曲名が英語なのは、Wong 自身が英語の優越性から抜け出せていないのでは」と指摘する声もある)。