田中掌による《Comelody》|解説
マクフェイルの第一作《comelody》は、後の一連の活動のきっかけとなった作品である。ジョン・ケージの偶然性の音楽を知った彼は、同様の試みを、ショービジネスのフィールドに絡めて行えないかと考えた。学部時代の友人が、コメディ系の芸能プロダクションに勤務し、ショーの企画に携わっていることを知り、協力を仰いだ。
観客には、このイベントはコメディのショーであると告知する。コメディアンによる前座に続いてマクフェイルによる音楽演奏。一部の観客は困惑するも、コメディなのだろうと思い込む。ハプニングはコメディに関連した事柄(マクフェイルはその詳細を知らない)。マクフェイルは「コメディショー」というテーマを守るべく、ハプニングに伴う動作を「楽譜」と解釈して演奏する。(例えば「ステージにボールが転がってくる→ボールの緩急に合わせて曲調を変える」「犬が乱入する→犬の吠え声と被せる形で打鍵をする」「パフォーマーが剽軽な所作をする→軽快なステップには高くテンポの早い音をそえる」など。)